剣 Sword 2004 4 5
新約聖書には、
「平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。」という言葉があります。
イエスは、神の愛を説いたのだから、
なぜ、このような言葉があるのだろうかと思うでしょう。
しかし、やはり、イエスは、剣をもたらすために来たのです。
イエスの「互いに愛し合いなさい」という教えは、
今でこそ、誰でも理解できる教えで、普通に聞こえますが、
当時は、「革命的な思想」だったのです。
当時は、戦乱が多く、また、強盗や殺人も多かったのです。
このような社会状況で、
「互いに愛し合いなさい」と説くことは、
正に、革命的だったのです。
イエスが生まれてから、
愛の思想が、一般的になったのです。
これは、宗教のイノベイションだけでなく、
社会の価値観そのものを書き換えるものだったのです。
ですから、イエスの愛の思想は、
時代を切り開く「剣」だったのです。
イエスが生まれて、2000年。
この2000年の特徴は、愛の時代だったとも言えるのです。
イエスの愛は、「押し寄せてくる大河」だったのです。
どのような大河でも、源流にさかのぼれば、
小さな「湧き水」にも等しいのです。
その小さな湧き水でも、やがて、大河となるのです。
イエスは、一人で、
荒れ野にて、
「悔い改めよ、神の国は近づいた」と言って、始めたのです。
しかし、イエス一人で始めたことが、
やがて、キリスト教徒は、
数億人、
数十億人と増えていったのです。